空前絶後の超絶怒涛のカブリ具合。
その人気は、まさに一世を風靡していると言って間違いない。
止まらない加速。
終わらない旅。
それがビッグシルエットである。
僕はこのビッグシルエットがただのトレンドで終わるのはあまりにも勿体ないと感じるのだ。
だってずっと着てたいじゃん?ダボっとした服。
スキニーとかきつすぎワロタじゃん?
これでまた細いのが流行りだしたら、ビッグシルエットとか古ッって言う人絶対いるじゃん?
だからこのブームを終わらせるわけにはいかない。
そう、ビッグシルエットをエターナルクラシックにするまでは。
これはオデッセイなのだ
僕がなぜビッグシルエットにこだわるのか。
それはビッグシルエットが僕を救ってくれたから。これに尽きる。
ファッションが好きになった高校二年生の冬。
いろんなファッションブログを読み漁った。
どのブログにも共通して書いてあったのは、ボトムは黒スキニー!ということだった。
僕はすぐにユニクロに足を運んだ。
スキニーフィットテーパードジーンズ。その名前を見てそっと微笑んだ。
「これでおしゃれになれる。」
ただその考えは甘かった。どんな初恋のキスよりも甘かった。初恋でキスできたらすごい。
試着室に入って愕然とした。
「履けない」
当時バリバリに野球をやっていた僕は異常に足が太かったのだ。
履けるサイズを見つけてもウエストはぶかぶかで太ももはピッチピチ。
おしゃれとはほど遠い状況にスキニーパンツをそっと戻し、今まで読んでいたブログのブックマークも削除した。
「俺にはおしゃれは無理だ」
それから一年。
受験期であるにも関わらず、定期的に訪れるマイファッションブームに頭を悩ませていた時。
見つけてしまった。
これなら履ける。
それがワイドパンツだった。
この際ワイドパンツがビッグシルエットなのか?という質問は断じて受け付けない。
足が太い全人類の救世主になると確信した。
電光石火でZOZOTOWNの登録を済まし、鬼人の如く全力でポチった。
翌週、田舎の街に繰り出した僕を見る目が羨望の眼差しに変わっていたことは言うまでもない。
さあ、終わらない旅に出かけよう
トレンドは回る。
このビッグシルエットブームに変わる大きなトレンドが来る日もそう遠くはない。
しかしこれだけは言っておく。
ビッグシルエットは永遠だ。
トレンドから定番に変わる、最高の名誉を手に入れるのだ。
いつまでもダボダボしていようじゃないか。
時にはタイトな服に浮気したっていい。
でも結局は戻ってくると思う。
すでに皆、ビッグシルエットの虜なのだ。
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